整備工場が保証修理を受けるには|保証会社の提携工場の仕組みと流れ

中古車保証に入っている車が故障したとき、どこの工場で直すかは、保証会社が決めるのが一般的です。お客様の車をいつも見ている整備工場でも、保証会社の案内先に入っていなければ、その修理は別の工場に回ってしまいます。この記事では、買得典、スーパーロング保証、オークネット保証、プレミアの故障保証、EGS保証の5商品について、公式サイトに書かれている修理の受け方と工場の決め方を整理し、整備工場が保証修理に関わる3つの方法を紹介します。保証そのものの仕組みは中古車保証とはで、保証会社の比較は中古車保証会社の比較で扱っています。

この記事で確認した一次情報

保証修理と保証会社の提携工場の仕組み

中古車保証の保証修理とは、保証の対象部位が保証期間中に故障したとき、保証会社が修理費を負担して直す修理です。5商品の公式サイトを見ると、修理の流れはほぼ共通しています。お客様が故障に気付いたら、購入した販売店か保証会社のコールセンターに連絡し、保証会社が修理する工場を案内します。修理は保証会社の承認を得てから始め、部品は原則として中古品やリビルト品を使います。案内先の工場は、買得典の新LPでは全国12,000ヶ所、スーパーロング保証では全国統一基準の約12,000ヶ所のネットワークとされています(買得典は公式ページにより10,000ヵ所や5,500ヵ所の表記も残っています)。EGS保証は全国のEGS提携工場(認定工場)で修理するとしていました(2025年時点の公式情報)。工場の案内について記載がある商品では、いずれも保証会社が工場を決めます。

整備工場が保証修理を受けるには、保証会社から案内される側に入るか、保証を売った販売店の工場として修理を任されるかのどちらかになります。

  1. 1. 故障の連絡

    お客様が購入した販売店か保証会社のコールセンターに連絡します。買得典の保証修理受付は9:00〜17:30、ロードサービスは24時間です。

  2. 2. 工場の案内

    保証会社が症状や場所に合わせて修理工場を案内します。買得典は工場をNMSが案内し、利用者は選べないとしています。

  3. 3. 入庫と診断

    案内された工場に入庫します。買得典は1ヶ月以内の入庫を求めています。

  4. 4. 保証会社の承認

    故障箇所と修理内容を保証会社に伝え、承認を得てから着工します。事前承認のない修理は保証の対象外になる商品があります。

  5. 5. 修理と部品

    原則として中古品やリビルト品を使って修理します。代車費用は、買得典では代車特約に入っていない限り原則対象外です。

5商品の修理の受け方と工場の決め方

5商品の修理の受け方を並べると、整備工場が自社で修理を受けられる余地は、スーパーロング保証とEGS保証に公式の記載があり、ほかの3商品には記載がありません。スーパーロング保証は、販売店からサポートセンターに受付をして最寄りの指定工場を案内する流れを基本にしつつ、FAQで「当社の保証修理基準を了承すれば自社工場での保証修理も可能」としています。EGS保証は、故障から14日以内にEGSカスタマーセンターへ連絡し、着工前に連絡することを条件に、提携工場で修理するとしていました。販売店の自社工場を案内することもあるとしていた点は、整備工場を持つ販売店には大きな違いです(2025年時点の公式情報)。買得典は工場をNMSが案内し利用者は選べないとしており、オークネット保証は購入店かコールセンターが症状に合った修理工場を案内するとしています。

商品最初の連絡先工場の決め方自社工場での修理部品と注意点
買得典購入店かフリーダイヤル(保証修理受付9:00〜17:30)NMSが案内。利用者は選べない記載なし原則リビルト品・中古品。1ヶ月以内に入庫。事前承認なしは対象外
スーパーロング保証販売店からサポートセンターへ受付(緊急時は直接)最寄りの指定工場を案内(約12,000ヶ所)保証修理基準を了承すれば可能保証対象箇所が原因なら指定工場まで距離無制限でレッカー(ロードサービスはオプション、プレミアムは自動付帯)
オークネット保証購入店かコールセンター症状に合った修理工場を案内記載なしリサイクル部品・リビルト部品を積極的に使用。利用者の判断で修理すると適用外のことあり
プレミアの故障保証(旧プレミアワランティサービス)保証事務局(コールセンター)記載なし記載なし修理前に連絡が必要
EGS保証(2025年時点)EGSカスタマーセンター(故障から14日以内)全国のEGS提携(認定)工場販売店の自社工場を案内することも可原則として中古品・再生品・リビルト部品。着工前の連絡が必要

買得典の工場数は新LP(/warranty/)の「全国12,000ヶ所」を載せています。公式サイト内には約10,000ヵ所、5,500ヵ所の表記も残っており、ページにより表記が異なります。

整備工場が保証修理に関わる3つの方法

整備工場が中古車保証の修理に関わる方法は、保証会社の提携工場として案内を受ける、保証を販売する販売店になって自社工場で直す、保証加入時の点検整備を請け負う、の3つです。1つ目の提携工場は、保証会社のネットワークに入って他店が売った車の修理も受ける形ですが、5商品とも提携工場になる条件や申込方法を公式サイトに載せていません。登録を希望するなら各社に直接問い合わせることになります。2つ目は、車も売っている整備工場や、整備工場を併設する販売店に向く方法です。スーパーロング保証は加盟店登録に古物商許可と定期的な販売を条件とし、保証修理基準の了承を前提に自社工場での修理を認めています。

3つ目の点検整備は、保証に加入する車の状態を整える仕事です。スーパーロング保証は現状販売車を対象外とし、12ヶ月点検か車検と保証項目の点検整備を求めています。オークネット保証は名義変更後の車検証と12カ月点検表などのFAXを、EGS保証は12ヶ月点検相当の点検記録簿を加入手続きで求めていました(EGSは2025年時点の公式情報)。

関わり方向いている工場公式に確認できること確認が必要なこと
提携工場として案内を受ける認証を持ち、保証対象の機構の修理に慣れた整備工場保証会社が工場を案内する仕組み、工場網の規模(買得典12,000ヶ所、スーパーロング約12,000ヶ所)提携の条件、申込方法、工賃と支払い条件(5商品とも公開なし)
販売店として保証を扱い自社工場で直す車も販売している整備工場、整備工場併設の販売店スーパーロング保証は保証修理基準の了承で可能。EGS保証は自社工場を案内することも可(2025年時点)修理基準の中身、承認の取り方
加入時の点検整備を請け負う販売店から点検整備を受けている整備工場スーパーロングは12ヶ月点検か車検と保証項目の点検整備、オークネットは12カ月点検表など、EGSは点検記録簿保証会社が求める点検項目の範囲

販売店として保証を扱う場合の加盟条件は商品ごとに違います。オークネット保証は審査を経て会員登録し、オークネット会員やアイオーク会員、提携企業・団体の紹介なら月額利用料0円です。EGS保証は申込からおよそ2週間で開始でき、毎月5,000円(税別)の事務費がかかり、鑑定や認証工場での整備は不要としていました(2025年時点の公式情報)。導入の手順は中古車保証の導入方法で詳しく説明しています。

保証修理を受けるときの認証と点検整備記録簿

保証の対象になるエンジンやミッションなどの修理を受けるには、作業内容によって道路運送車両法の認証が要ります。同法第49条第2項は、原動機、動力伝達装置、走行装置、操縦装置、制動装置、緩衝装置、連結装置、自動運行装置を取り外して行う整備や改造、そのほか作動に影響を及ぼすおそれがある整備や改造で、国土交通省令で定めるものを「特定整備」としています。第78条第1項により、特定整備を事業として行う者は、事業の種類と事業場ごとに地方運輸局長の認証を受けなければなりません。保証の対象部位は、買得典のミニマムプランで「エンジンの一部とミッション機構の一部」とされているように、こうした装置が中心です。提携工場として案内を受けるにしても、自社工場で保証修理をするにしても、認証の範囲で受けられる作業かどうかを先に確かめておく必要があります。

また第49条第1項は、自動車の使用者が点検や整備をしたときに、点検の年月日や結果、整備の概要、完了した年月日を点検整備記録簿に記載するよう定めています。保証の加入時に点検の記録を求める商品があるため、記録簿をきちんと残す工場ほど、保証付きの販売に協力しやすくなります。

保証修理の受付で整備工場が確かめること

入庫した車の保証会社名と保証の種類、保証会社への連絡と承認の有無、保証の対象部位と修理金額の上限、使う部品の種類(中古品やリビルト品)、請求書の送り先。この5つを受付票に書く欄を作っておくと、保証修理と通常修理の取り違えを防げます。

保証修理の受け入れ前に確認すること

保証修理を受け入れる前に確認したいのは、修理基準、承認の取り方、部品の調達、工賃と支払い条件、案内される件数の5つです。このうち公式サイトで分かるのは、承認が必要なことと部品の扱い程度で、工賃の単価や支払いの時期、案内の件数は5商品とも公開されていません。プレミアの故障保証のように料金表を公開している商品でも、公開されているのはお客様が払う保証料で、工場に支払う修理費の条件ではありません。修理金額の上限は商品によって大きく違い、プレミアの故障保証は契約月数に応じて累積50万円から200万円(税抜、RSプランは5万円)、買得典はミニマムプランだけが累積10万円で、それ以外のプランは上限なしです。上限に近い修理になると、保証で払われない分を誰が負担するかで話がこじれます。見積の段階で上限との差額を保証会社とお客様の両方に伝える手順を決めておくと、引き渡し時のトラブルを避けられます。

  • 修理基準:保証会社が定める修理の基準を文書で受け取れるか
  • 承認の取り方:電話か、写真や見積書の送付が要るか。承認までにかかる時間
  • 部品:中古品やリビルト品を工場で手配するのか、保証会社が手配するのか
  • 工賃と支払い:工賃単価、請求書の送り先、支払いまでの期間
  • 案内の件数:自社の地域にどれくらいの保証加入車があり、どの程度の入庫が見込めるか
  • 代車:保証の対象外になる場合(買得典は代車特約加入時を除き原則対象外)の扱いをお客様にどう伝えるか

保証修理の履歴は、通常の整備記録と同じ顧客・車両の記録にまとめておくと、次の点検や車検のときに保証期間の残りと修理歴を同時に確認できます。お客様から見ても、保証修理を受けた工場で次の点検を受けるのが自然な流れになり、保証修理をきっかけにした入庫が定期点検や車検の受注につながります。

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整備工場を持つ販売店で、自社工場での保証修理を前提に保証を選びたい、提携工場の窓口を知りたい、というご相談も受け付けています。修理の受け方と販売店の手間を商品ごとに比べてご案内します。

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整備工場の保証修理に関するよくある質問

整備工場が保証会社の提携工場になるには、どうすればよいですか?
この記事で調べた5商品(買得典、スーパーロング保証、オークネット保証、プレミアの故障保証、EGS保証)は、いずれも提携工場や指定工場になるための条件や申込方法を公式サイトに載せていません。公開されているのは販売店として加盟する方法です。提携工場として登録したい場合は、各社の窓口に直接問い合わせ、認証の種類、対応できる作業、部品の調達方法を伝えて確認することになります。
自社で販売した車の保証修理を、自社工場で行えますか?
商品によります。スーパーロング保証はFAQで、同社の保証修理基準を了承すれば自社工場での保証修理も可能と書いています。EGS保証も販売店の自社工場を案内することがあるとしていました(2025年時点の公式情報)。買得典は工場をNMSが案内し利用者は選べないとしており、オークネット保証とプレミアの故障保証は自社工場での修理について公式サイトに記載がありません。
保証修理では、新品の部品を使えますか?
公式サイトに部品の扱いが書かれている商品では、原則として中古品やリビルト品を使います。買得典は原則リビルト品・中古品、オークネット保証はリサイクル部品・リビルト部品を積極的に使うとし、EGS保証も原則として中古品・再生品・リビルト部品を使うとしていました(2025年時点の公式情報)。見積の段階で、保証会社が指定する部品の種類を確認してから手配します。
お客様が保証会社に連絡せずに修理を頼んできた場合は?
着工する前に、保証会社への連絡が済んでいるかを確かめてください。買得典は事前承認のない修理を対象外とし、オークネット保証も利用者の判断で修理すると適用外になることがあるとしています。プレミアの故障保証も修理前に保証事務局への連絡を求めています。連絡がないまま直すと保証が使えず、修理代の支払いをめぐって工場とお客様の間で行き違いが起きやすくなります。
保証修理の工賃や支払い条件は、どこで確認できますか?
5商品とも、工場に支払う工賃の単価や支払いのタイミングは公式サイトに載っていません。保証修理を受ける前に、保証会社との間で、見積の出し方、承認の取り方、請求書の送り先と支払いまでの期間を確認しておきます。初めて受ける保証会社の修理なら、1台目の入庫前にこれらを書面でもらっておくと、後の請求がスムーズです。
販売した車の保証や整備の記録は、販売・整備の管理とまとめて扱えますか?
保証の加入状況や修理の履歴を販売台帳と別に管理すると、問い合わせのたびに探す手間がかかります。車両販売システム(車販ソフト)や自動車整備システム(自動車整備ソフト)で顧客・車両ごとに記録しておくと、保証期間や修理歴をすぐ確認できます。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなしで始められるかも確かめてください。

参考にした一次情報

この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月5日確認)。EGS保証は公式サイトが閲覧できないため、Wayback Machineに保存された2024〜2025年の公式ページを参照しました。現在の条件は保証会社に確認してください。

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