プレミアワランティサービス(現プレミアの故障保証)を販売店が導入するには
「プレミアワランティサービスの保証を扱いたいが、会社名が変わったと聞いた」という相談が、中古車販売店から増えています。プレミアグループの沿革によると、2026年にプレミア株式会社がプレミアワランティサービス株式会社などを吸収合併し、中古車の故障保証は現在「プレミアの故障保証」という名前でプレミア株式会社が提供しています。この記事では、販売店や整備工場がこの保証を自社の販売に組み込むかを判断できるよう、4つのプラン、加入できる車とできない車、公式サイトに載っている料金表、加盟店になるまでの手順を整理します。中古車保証そのものの仕組みは中古車保証とは、保証会社の比較は中古車保証会社の比較で扱っているので、ここではプレミアの故障保証1商品に絞って掘り下げます。
この記事の商品情報は、プレミアグループの公式サイト(2026年10月5日確認)に書かれている内容だけをもとにしています。料金表は公式サイトに掲載された2026年3月16日版の画像によるもので、公式サイトにも予告なく変更する場合があると書かれています。出典のURLは記事末尾にまとめました。
プレミアの故障保証とは(旧プレミアワランティサービス)
プレミアの故障保証とは、プレミア株式会社が提供する中古車と新車の故障保証です。以前はプレミアワランティサービス株式会社が扱っていましたが、2026年にプレミア株式会社が同社などを吸収合併し、事業を1社にまとめました。親会社のプレミアグループ株式会社は東証プライム市場に上場しており(証券コード7199)、本社は東京都港区虎ノ門のオークラプレステージタワーにあります。公式サイトでは、商品の設計に「200万台の自動車修理ビッグデータ」を使っていると説明しています。日本ワランティ協会の認定商品でもあり、この協会は2017年5月に設立され、プレミアグループ代表の柴田氏が初代会長を務めました。合併後も公式ページのロゴ表記などに旧社名が残っている箇所があるため、お客様が古い社名で問い合わせてきても同じ保証の話だと理解しておくと対応に迷いません。
プレミアグループの保証のラインナップは、自社商品のプレミアの故障保証だけではありません。公式サイトには次の4つが並んでいます。
| 商品名 | 公式サイトでの位置づけ |
|---|---|
| プレミアの故障保証 | プレミアの自社商品。中古車保証と新車延長保証がある |
| EGS保証 | 中古輸入車の保証をはじめとする自動車の保証 |
| カーセンサーアフター保証 | グループが扱う保証商品の1つ |
| カープレミア故障保証 | カープレミアクラブ会員専用の保証 |
この記事で扱うのは一番上のプレミアの故障保証です。輸入車向けのEGS保証についてはEGS保証とはで別に説明しています。
プレミアの故障保証の4プラン(L・M・RS・EV)
プレミアの故障保証の中古車向けプランは、Lプラン、Mプラン、RSプラン、EVプランの4つです。Lプランは最大397箇所を保証する範囲の広いプランで、期間は半年から3年まで選べます。Mプランは重要パーツに絞ったプランで、期間は半年から最長10年までと、4プランの中で一番長く設定できます。RSプランはロードサービスを主体にした1年のプランで、EVプランは電気自動車に特有の機構や部品を対象にした1年から3年のプランです。修理金額には契約月数ごとの累積上限(税抜)があり、6か月と12か月の契約では50万円、66か月から120か月の契約では200万円です。RSプランの上限は5万円に設定されています。販売店の目線でいえば、高年式で長く乗る予定のお客様にはMプランの長期契約、保証の範囲を重視するお客様にはLプラン、と提案を分けやすい構成です。
| プラン | 保証の範囲 | 保証期間 |
|---|---|---|
| Lプラン | 最大397箇所 | 半年〜3年 |
| Mプラン | 重要パーツ | 半年〜10年 |
| RSプラン | ロードサービス主体 | 1年 |
| EVプラン | EV特有の機構と部品 | 1年〜3年 |
修理金額の累積上限は、契約月数によって次のように段階的に上がります。上限は1回あたりの金額でなく、契約期間を通した累積の金額です。
| 契約月数 | 修理金額の累積上限(税抜) |
|---|---|
| 6か月・12か月 | 50万円 |
| 18か月・24か月 | 80万円 |
| 30か月・36か月 | 110万円 |
| 42か月・48か月 | 140万円 |
| 54か月・60か月 | 170万円 |
| 66か月〜120か月 | 200万円 |
| RSプラン | 5万円 |
公式サイトで保証箇所の数が明記されているのはLプランの最大397箇所だけです。MプランとEVプランの箇所数は公開されていないため、お客様に数字で説明したいときは加盟店向けの資料で確認してください。
加入できる車とできない車(年式・走行距離・車種)
プレミアの故障保証に加入できるのは、原則として初度登録から15年未満で走行距離15万km以下の国産車です。軽自動車は11万km以下、EVプランは10年未満で10万km以下と、上限が下がります。Mプランで66か月から120か月の長期契約を選ぶ場合は、加入時の走行距離が8万km以下でなければなりません。申し込めるのは車の購入時だけです。対象外の車も細かく決められています。輸入車、改造車、冠水歴車、事故・修復歴車、ロータリー車は加入できず、電気自動車もEVプラン以外では対象外です。事業用の緑ナンバーと黒ナンバー、2ナンバーと8ナンバー、4,500ccを超える貨物車、リース車やレンタカーなども外れます。一方で、自家用登録であれば法人名義の車や業務で使う車も加入できます。中途解約したときの返戻金はありません。
車種単位で加入できないものもあります。公式サイトに挙がっているのは次の車です。
- トヨタのMIRAI、センチュリー
- レクサスのLX、LS、LC、Fシリーズ
- 日産のGT-R、プレジデント、シーマ
- ホンダのNSX、クラリティFUEL CELL、マツダのRX-8
- 新車時本体価格が700万円(税抜)を超える車
在庫の何割に付けられるかを先に数える
加入条件は年式、走行距離、車種、登録区分の4つで絞り込まれます。導入を決める前に、直近3か月に販売した車を条件に当てはめ、何台に付けられたかを数えてみてください。輸入車や修復歴車の比率が高い店では付けられない車が多く出るため、修復歴車にも加入できる買得典など、別の保証と併用するかどうかの判断材料になります。
プレミアの故障保証の料金(公式サイトの料金表)
プレミアの故障保証は、このサイトで比較している5つの中古車保証の中で、公式サイトに料金表を載せている唯一の商品です。軽自動車のLプランは、6か月・4万km以下の66,880円(税抜60,800円)から、36か月・11万km以下の322,190円(税抜292,900円)まで設定されています。Mプランは6か月・4万km以下の52,580円(税抜47,800円)から、120か月・8万km以下の316,470円(税抜287,700円)までです。RSプランは12か月で、8万km以下が7,040円(税抜6,400円)、15万km以下が13,970円(税抜12,700円)です。料金が公開されているので、お客様が事前に調べてから来店しても、店頭の説明と金額が食い違いにくい点は販売店にとって扱いやすいところです。
表は軽自動車、1,800cc以下、1,801cc以上の区分に分かれ、EVプランにも12か月・4万km以下の68,700円から36か月・10万km以下の512,000円までの別の表があります。メーカー保証の継承をした車は、RSプランを除いて一律2,000円引きになります。
| プラン(軽自動車の例) | 条件 | 税抜 | 税込 |
|---|---|---|---|
| Lプラン | 6か月・〜4万km | 60,800円 | 66,880円 |
| Lプラン | 36か月・〜11万km | 292,900円 | 322,190円 |
| Mプラン | 6か月・〜4万km | 47,800円 | 52,580円 |
| Mプラン | 120か月・〜8万km | 287,700円 | 316,470円 |
| RSプラン | 12か月・〜8万km | 6,400円 | 7,040円 |
| RSプラン | 12か月・〜15万km | 12,700円 | 13,970円 |
上の表は料金表の両端を抜き出したもので、途中の月数や走行距離の区分にも細かく金額が決まっています。料金は2026年3月16日版の料金表画像によるもので、公式サイトには予告なく変更する場合があると書かれています。保証料を見積書に載せる前に、その時点の料金表を加盟店向けの資料で確かめてください。
新車延長保証(5年・7年・9年)
プレミアの故障保証には、メーカー保証が切れたあとを延ばす新車延長保証もあります。期間は5年、7年、9年の3種類で、5年はメーカーの一般保証を2年延長、7年は一般保証を4年と特別保証を2年延長、9年は一般保証を6年と特別保証を4年延長します。加入できるのは初度登録から3年未満で走行距離6万km以下の車で、メーカー保証の継承を済ませていることが条件です。保証期限内の総走行距離は10万kmまでで、累積の修理金額に上限はありません。ロードサービスは付いていないため、必要な場合はRSプランを別に付けます。レクサス、ロータリー車、新車時本体価格700万円(税抜)超の車は対象外です。料金は5年が軽自動車の29,900円から2,001cc以上の48,300円、7年が96,600円から141,500円、9年が185,200円から273,700円と公式の料金表に載っています。
登録済み未使用車や高年式の中古車を扱う販売店では、保証継承とセットで提案しやすい商品です。
保証継承の手続きについては中古車の保証継承とは、故障保証と延長保証の違いは中古車の故障保証・延長保証とはで詳しく説明しています。
ロードサービスと故障したときの修理の流れ
プレミアの故障保証の中古車向けプランには、すべてに24時間365日の緊急ロードサービスが付いています。内容は、10kmまで無料のレッカー、キー閉じこみの解錠、ガス欠時の対応(ガソリン代は実費)、バッテリー上がり、パンク時のタイヤ交換、1m以内の脱輪への対応です。作業が30分を超えた分は実費になります。故障の修理を受けるときは、修理を始める前にプレミアの保証事務局(コールセンター)へ連絡するよう公式サイトは案内しています。公式サイトが販売店向けに挙げているメリットの1つが、購入後の問い合わせや修理の対応をプレミアに任せられることです。遠方のお客様に売った車でも保証を付けられる点も、メリットとして書かれています。自社に整備工場を持たない販売店や、県外への販売が多い販売店にとっては、故障の連絡を受ける窓口を外に持てることが導入の理由になります。
1. 販売時に連絡先を渡す
保証書と一緒に、保証事務局の連絡先と「修理の前に連絡が必要」という決まりを納車時に説明します。
2. 故障の連絡を受ける
お客様から販売店に電話が入ったら、作業を始める前に保証事務局へ連絡するよう案内します。
3. 走れないときはロードサービス
自走できない場合は付帯の緊急ロードサービスを使います。レッカーは10kmまで無料です。
4. 保証事務局の判断に沿って修理
保証の対象かどうかと修理の進め方は、保証事務局への連絡のあとで決まります。
自社工場で保証修理を受けられるかどうか、提携する修理工場の数は、公式サイトに記載がありません。整備工場を併設している販売店は、加盟店申込のときに確認してください。整備工場側から見た保証修理の仕組みは整備工場が保証修理を受けるにはで扱っています。
販売店がプレミアの故障保証を導入する手順
販売店がプレミアの故障保証を扱うには、公式サイトの加盟店申込フォームから申し込み、所定の審査と利用登録を経て加盟店になる必要があります。加盟店になるための具体的な条件や、月額の費用がかかるかどうかは公式サイトに書かれていないため、申し込みの段階で確認します。導入の準備として販売店側でやっておきたいのは、加入条件に当てはまる在庫の割合を数えること、見積書に保証料の欄を設けること、お客様への説明の手順を決めることの3つです。プレミアの故障保証は購入時にしか申し込めないので、納車後に「やはり付けたい」と言われても対応できません。商談で保証の説明を後回しにしない流れを作っておくことが、導入後に加入率を上げる近道です。導入全体の進め方は中古車保証の導入方法でも説明しています。
1. 在庫を加入条件に当てはめる
直近の販売車両で、15年未満・15万km以下の国産車がどれだけあるか、対象外の車種や修復歴車がどれだけあるかを数えます。
2. 加盟店申込フォームから申し込む
公式サイトの加盟店申込フォームから申し込みます。費用や契約条件はこの段階で確認します。
3. 審査と利用登録
所定の審査を経て、利用登録をします。
4. 見積書と説明の準備
見積書に保証料の欄を設け、4プランの違いと修理上限、購入時のみ加入できることを説明できるようにします。
5. 販売時に申し込む
お客様がプランを選んだら、車の購入と同時に申し込みます。
保証の記録は顧客台帳とまとめる
保証を売り始めると、どのお客様がどのプランに何年で入ったかの問い合わせが増えます。保証の加入状況を販売台帳や整備の記録と別の紙で持つと、故障の電話のたびに探すことになります。車両ごとに保証の種類と満了日を記録しておくと、満了前の点検の案内にも使えます。
プレミアの故障保証が向く販売店と、併用を考えたいケース
プレミアの故障保証が向いているのは、国産車が在庫の中心で、料金をお客様に明快に示したい販売店です。料金表が公開されていて、契約月数ごとの修理上限もはっきりしているため、店頭で説明する内容を統一しやすくなります。Mプランなら最長10年まで設定できるので、長く乗る予定のお客様にも提案できます。反対に、輸入車や修復歴車を多く扱う販売店では、加入できない車が多く出ます。その場合は、輸入車に対応する保証や修復歴車にも加入できる保証と組み合わせることになります。EGS保証は国産車15年15万km、輸入車10年10万kmまでをカバーするとアーカイブ上の公式情報(2025年時点)に書かれており、買得典は第三機関の書面があれば修復歴車も加入できます。どの組み合わせが合うかは在庫の構成で変わるため、まず自社の直近の販売台数を車種と状態で分けてみると判断がつきやすくなります。
| 在庫の傾向 | プレミアの故障保証との相性 | 検討したいこと |
|---|---|---|
| 国産車が中心で、年式が新しめ | 4プランから選べ、料金も公開されている | LプランとMプランの使い分け |
| 登録済み未使用車や3年未満の車が多い | 新車延長保証(5年・7年・9年)を使える | メーカー保証の継承手続きとセットで提案 |
| 輸入車が多い | 輸入車は加入できない | 輸入車に対応する保証との併用 |
| 修復歴車が多い | 事故・修復歴車は加入できない | 修復歴車に対応する保証との併用 |
| 事業用ナンバーの車が多い | 緑・黒ナンバーは加入できない | 対象車の確認 |
買得典とスーパーロング保証の違いは買得典とスーパーロング保証の違い、オークネット保証はオークネット保証とはで取り上げています。
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在庫の車種や年式、輸入車や修復歴車の割合をお聞きして、プレミアの故障保証を含む中古車保証の中から自社に合う組み合わせを一緒に考えます。保証会社ごとの導入条件の確認や、販売時の説明の流れづくりもご相談ください。
プレミアの故障保証に関するよくある質問
- プレミアワランティサービスとプレミアの故障保証は同じものですか?
- 提供している会社が変わっただけで、中古車の故障保証の事業は続いています。プレミアグループの沿革によると、2026年にプレミア株式会社がプレミアワランティサービス株式会社などを吸収合併して事業を統合しました。現在の商品名は「プレミアの故障保証」で、提供会社はプレミア株式会社です。旧社名で契約した販売店や購入者から問い合わせがあったときは、合併後の会社が窓口になると案内できます。
- 「プレミアム保証」で検索すると別の商品も出てきますが、どう見分ければよいですか?
- 名前の似た商品が複数あります。買得典には「プレミアム」というプラン(新LPでは424ヶ所、限度額無制限)があり、スーパーロング保証のアルプにも400項目以上の「プレミアム保証」があります。プレミア株式会社の商品は「プレミアの故障保証」で、L・M・RS・EVの4プランです。お客様が「プレミアム保証」と言ったときは、どの会社の保証かを保証書で確かめてから答えると取り違えを防げます。
- 輸入車や修復歴車にもプレミアの故障保証を付けられますか?
- 公式の加入条件では、輸入車、事故・修復歴車、冠水歴車、改造車はいずれも対象外です。国産車でも、MIRAI、センチュリー、GT-R、NSX、RX-8、新車時本体価格が700万円(税抜)を超える車などは申し込めません。輸入車を多く扱う販売店は、輸入車に対応する別の保証と組み合わせる前提で考えると、在庫の全車に保証を付けやすくなります。
- お客様が車を買ったあとで保証だけ追加できますか?
- 公式の加入条件には「購入時のみ申込可」とあります。納車後に追加で申し込む使い方は想定されていないため、商談の段階で保証の有無とプランを決めてもらう必要があります。見積書に保証料の欄を最初から入れておくと、付け忘れや説明漏れを防げます。
- 保証期間中に故障したら、販売店はまず何をすればよいですか?
- 公式サイトは、修理の前にプレミアの保証事務局(コールセンター)へ連絡するよう案内しています。連絡の前に分解や修理を始めると、保証の対象として扱えるかの確認ができなくなるおそれがあります。お客様から故障の電話が入ったら、作業に入る前に保証事務局へ連絡する手順を店内で決めておいてください。
- 販売した車の保証や整備の記録は、販売・整備の管理とまとめて扱えますか?
- 保証の加入状況や修理の履歴を販売台帳と別に管理すると、問い合わせのたびに探す手間がかかります。車両販売システム(車販ソフト)や自動車整備システム(自動車整備ソフト)で顧客・車両ごとに記録しておくと、保証期間や修理歴をすぐ確認できます。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなしで始められるかも確かめてください。
参考にした一次情報
この記事は次の公式情報をもとに作成しています(2026年10月5日確認)。料金や条件は変わる場合があるため、導入時は最新の資料で確かめてください。
- プレミアグループ 故障保証の商品一覧:https://www.premium-group.co.jp/warranty_c/
- プレミアグループ プレミアの故障保証(プラン、加入条件、料金表):https://www.premium-group.co.jp/warranty-toc/
- プレミアグループ 故障保証(販売店向け):https://www.premium-group.co.jp/warranty-tob/
- プレミアグループ 事業紹介 ワランティ:https://www.premium-group.co.jp/business/warranty/
- プレミアグループ 沿革:https://www.premium-group.co.jp/companyinfo/history/
- プレミアグループ グループ会社:https://www.premium-group.co.jp/companyinfo/groupinformation/
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